ブレーキ鳴きが不安!低速・走り始めの異音の原因は?
(出典:グーピット)
目次
なぜ低速運転中にブレーキを踏んだ時「キーキー」と鳴く事があるのか?
車で移動を始めた直後や信号待ち後の再始動の時に「キーキー」とブレーキが鳴く音がとても気になるという経験をしているという人も多いのではないでしょうか?
車から突然聞こえて来る異音は車が故障したのではないかとても不安な気持ちにさせられます。
こちらでは低速運転中に起こってしまうブレーキから発生する異音のメカニズムや、対策などをご紹介していきます。
ブレーキの鳴きの原因
ブレーキパッドが減ったために起こるブレーキ音
(出典:グーピット)
ブレーキパッドは走行距離が増えるほど消耗品なのでどんどん擦り減ってしまいます。
しかし、ブレーキパッドが減った原因で鳴るブレーキ音の場合は、実はブレーキパッドが減った合図として意図的になるように仕組まれているもの。
ブレーキパッドが原因で鳴るブレーキ音は故障ではないので心配する必要がありません。
この場合はブレーキパッドを新しいものに交換をすれば自然とブレーキ音もしなくなるなります。
ブレーキローターが劣化した原因によるブレーキ音
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ブレーキパッドを新しいものに交換して低速運転中のブレーキ音が鳴り続いた場合はブレーキローターが劣化している原因が疑われます。
その理由は、交換したばかりの新しいブレーキパッドは真っ平になっていて凹凸が全くありません。
そこに摩耗して劣化したブレーキローターの淵が大きく出っ張った状態で使用すると、淵の部分にしかパッドが当たらないためまるで黒板を爪でひっかいた異様なキーキー音の鳴きが発生してしまいます。
大きく突き出た淵の部分を研磨して再利用することで改善される場合もありますが、摩耗が酷い場合はブレーキローターも新しいものに交換をした方が良い場合もあります。
その部分は事前に整備士さんに問い合わせをしてみても良いかもしれませんね。
ブレーキローターとブレーキパッドが低温の状態で鳴る原因
走行中ブレーキローターやブレーキパッドはブレーキを使用しているとだんだんと温まってきてとても高温な状態を保って走行をしています。
しかし、車を出したばかりの時や、信号待ちなどでパッドやローターが冷えてしまった状態だとどちらもとても硬い状態になっているのでそれぞれが擦り合わさると高温の状態の時よりもブレーキの鳴きが発生しやすくなってしまいます。
走行中にローターとパッドがそれぞれ高温の状態になっている事で少し柔らかくなり、ブレーキ音も抑制されます。
ローターとパッドがどちらも新品の状態でブレーキ音が鳴るという場合はこのケースが大きく、特に心配する必要はなさそうです。
自分でローターの研磨をするのは注意が必要
(出典:グーピット)
すり減ったブレーキローターの淵の部分を自分でグラインダーで削るとブレーキ音が収まることもあります。
しかし、削りすぎてしまうと隙間ができてブレーキの役割が全く果たすことができなくなってしまいます。
少し精密な精度も要求されるのでグラインダーなどを普段から使用していない限りはあまりおすすめできる方法とは言えません。
もし自分で行う場合はあくまでも自己責任という事になります。
ブレーキ鳴き止め剤って使っても大丈夫?
ブレーキパッドを新品のものに代えてもローターとの相性などからブレーキ鳴きをしてしまう場合もあります。
その時にブレーキ鳴き止め剤を使用することで一時的にではありますが、音が止まる事もあります。
しかしあくまでも一時的な処置なので、根本的な解決方法ではありません。
鳴き止め剤では頻繁に使用が増えてしまうととても面倒な作業になってしまいます。
そして、一番重要なのがローターやパッドの接触面には絶対にスプレーをしてはいけません。
間違って少しの量でも塗布されてしまうとブレーキが正常に働かなくなってしまう恐れがあります。鳴き止め剤を使用する場合は絶対に押させておかな手くてなりません。
ブレーキは重要な場所なので自分で直すには知識が必要
車のブレーキは時には身の危険にかかわる大事だ所にあたるので自分で修理をする場合は確かな経験や知識、そして技術もが必要です。
ブレーキのトラブルと言っても様々なパータンがあるので、自分自身でしっかりと原因を究明して対応しなければなりません。
そして、技術的にも全く使用したことがない工具を使用するというのであれば仕上がりの面でも不安が残ります。
整備費を出来れば浮かせたいと考えるのもわかりますが、時には命にかかわる場合もあるので大きなリスクがあるという事を踏まえて判断をするようにしましょう。